第1回 徳田酒店京橋本店「御代栄 贅沢仕込」
通常お酒に合う「あて」を求めるものですが、ここでは「あて」に合うお酒を探そうという企画です。
最初に尋ねたのは大阪市野京橋駅片町口を出て直ぐのところにある明治23年創業の「大衆飲み処 徳田酒店京橋本店」さん。風格ある看板、藍染めの暖簾、開放的でレトロな雰囲気の店内、そして豊富なお酒と美味しく手ごろな値段の料理で、くつろぎを与えてくれます。
そんな素敵なお店の店長を務める村山さんが「京美山 芦生原生林 葉わさびの醤油漬け」に合うお酒として推薦してくださったのが滋賀県にある北島酒造さんの「御代栄 贅沢仕込」。このお酒は淡麗旨口で、すっきりとした中にもふくよかな旨味を感じさせるものだとか。それが天然だしと醤油・味醂のみによる調味液で作られたこの葉わさびのしっかりとした辛味と自然な味に合っているのでしょう。
北島酒造さんのホームページによると、創業は1805年(文化2年)で、現在同酒蔵は生酛(きもと)づくりという現存する酒造りで最も古く、多くの丁寧で大変な仕事が求められる製法に取り組んでおり、すべてのお酒にそのノウハウを活用しているとのこと。
「御代栄 贅沢仕込」もそうした伝統に支えられたもので、数百年の歴史を受け継ぐ「京美山 芦生原生林 葉わさびの醤油漬け」と共通するものがあります。この2つの出会いは味の相性だけでなく、私たちに日本の食文化の伝統とそれを支える人々の思いをも感じさせてくれることでしょう。